先進国の日本、発展途上国のカンボジア。カンボジアに縁もゆかりもない方でも、どちらが経済的に豊かなのかは明白ですよね。でもですね、実際にカンボジアに住んでみて、知ったことがあります。
それは、経済的に貧しいにもかかわらず、カンボジアにはたくさんのこどもたちがいるということです。
少子高齢化が進行している日本では、街中でこどもを見る機会って昔に比べてかなり減っていますよね。経済的に厳しいというのが大きな原因なのでしょう。
一方、カンボジアでは、街中でこどもたちをたくさん見かけるのです。
「あれっ、経済的に日本よりも貧しいのに何故って思いません?」
カンボジアの中でも貧困州の1つとして数えられるスバイリエンというところでさえ、周りを見渡せばこどもたちばかりなのです。
カンボジアの一世帯あたりのこどもの人数は、平均3〜4人。一方、日本では1〜2人(出生率が1.4人)。不思議状況なんですよね。
カンボジアは明らかに、裕福じゃないですよ(貧富の差はかなり大きいですが)。
必要な栄養が足りていないため、同じ年齢の日本人のこどもと比較してもカンボジアのこどもの体はずっと小さいんです。
2年ぶりにカンボジアの地を訪れて、改めて感じた「貧富の差」
何故そんな貧しいのに、こどもをたくさん持つのか
僕は以前、スバイリエンというところに1年間住んでいたことがあり、その時にたくさんの家族と出会ってきました。
そして、気になっていた「何故貧しいのに、こどもをたくさん持つのか」という率直な質問を聞いてみました。すると、皆、同じ答えが返ってきたのです。
答えは大きく以下の2つ。
①こどもが多いと家庭が明るくなって楽しい
②こどもが大きくなったときに家を助けてくれるから
①の理由を聞くと、カンボジアという国が何故活気あるのがわかりますね。また、経済的に貧しいからこそ②の理由も納得です。
なるほど、①は日本でも同じでしょうが、だからといって、少子化に歯止めが掛かる状況でもないでしょう。また、②の「こどもが大きくなったときに家を助けてくれるから」という理由で、日本でこどもを持つ人もそう多くないでしょう。
やはり、国によって考え方や発想が違うのがまた面白いですね。
こどもが多いと、国全体が明るくなりますよね。貧しくても、こどもたちの笑顔がいっぱいのカンボジア。ぜひ訪れてみることをおススメします。