どうもクルパーです。
カンボジアは世界遺産のあるアンコールワットがあるなど明るい印象がある一方で、ポルポト政権による大虐殺や地雷があるという暗い一面もあります。
今回は、カンボジアの地雷について触れていきたいと思います。
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カンボジアの地雷について!
カンボジアの地雷は内戦による負の産物!
クメールルージュ(ポルポト政権)により、多くのカンボジア人が大量に虐殺されました。
虐殺の対象となったのは、医者や教師いった知識人です。
そして、これに反対しようと内戦が勃発しました。
この時に多くの地雷が埋められたのです。
カンボジアの地雷は内戦によるも負の産物といえます。
※ちなみにカンボジアには地雷だけでなく不発弾もあります。これはベトナム戦争によるものです。
観光地であるシェムリアップ周辺は地雷の心配はないが、離れると危険!!
アンコールワットがあるシェムリアップ周辺に、地雷が埋まっているのではないかと不安に思ってる方もいらっしゃるかもしれません。
実際、観光地で行く範囲において地雷の心配はありません。
(行く必要もにないところに不用意に行くのはやめた方がいいですが)
ですので、カンボジア旅行において地雷を心配しなくて大丈夫です。
しかし、観光地から離れたエリアはいまだに多くの地雷が埋まっています。
観光地から大きく離れたエリアには、絶対に足を踏み入れてはいけませんので、そこだけは注意してください。
地雷の撤去作業は「人による処理」と「対人地雷除去機による処理」の2つがある!
カンボジア在住時に、ぼくは知人の紹介で地雷撤去場面に立ち会わせていただいたことがあります。
ぼくが行ったのは、カンボジア第二の都市であるバッタンバンから50キロほど離れた場所にある地雷原です。
防具をつけて地雷原に実際に足を踏み入れました!
歩く場所は既に地雷撤去が完了しているエリアですが、そうはいってもかなりの恐怖でした。
そこで初めて知ったのですが、地雷の撤去には大きく2通りあります。
それは、「人による処理」と「対人地雷除去機による処理」です。
人による処理は、文字通り人が地雷検知器などを使って歩きながら地雷を探していく方法です。
対人地雷除去機による処理は、対人地雷除去機で地雷を踏みつぶして処理していく方法です。
地雷原で働く少女!
見学時に、実際に地雷撤去している少女と出会いました。
少女はまだ20歳前後でした。
なぜ、こんなに危険を伴う仕事をしているのか直接聞くことができました。
彼女いわく、家族を養うために働いているそうです。また、この仕事に恐怖はないと言っていました。
防具をつけているので、万一地雷を踏んでしまったとしても、それほどケガをする心配はないようです。
しかし、それでも命の危険を伴う仕事なのは言うまでもありません。
まだカンボジアは発展途上国です。近年経済発展が目覚ましいですが、貧富の差は広がっています。
このように、家族を養うために危険を伴って働くこどもたちは多く存在しているのが実情です。
【地雷原で地雷撤去作業する少女】
※地雷検知器などを使って地雷を探します。
【対人地雷除去機による地雷撤去作業】
カンボジアの地雷はまだ300万~400万個ある!
専門家の方が教えてくれましたのですが、カンボジアの地雷はまだ300万~400万個あるそうです。
対人地雷除去機をたくさん使えばいいのではないかと思われるかもしれませんが、輸入で非常に高価なので、カンボジアなどの途上国では簡単に買うことができず、人件費の安い人を利用するしかないのです。
処理に時間が掛かっている背景にはこのような理由があるのです。
一刻も早く、地雷がすべて撤去されることを願うばかりです。